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2012年8月16日木曜日

こどもサマーキャンプ日記(4)




★ テントサイトに朝が来りゃ~♪ 
 
と、鳥の声を聞いているうちに、もうマリオおじさん(意気地なし隊ワタナベさん)が、

「まだだぞぉ、寝てろ! 6時まで寝てろぉ」と、叫んでいるのでありました。
朝5時頃だったと思います。
そうは言ってもね。子供たちがおとなしくしているわけもなく……。


一応、予定通り、お散歩に連れていきます。
「ほれ、これが●●で」なんて話をしながら、ちょっとだけ林の中に入ります。



そのころ、炉の前に座ってお湯を沸かし、パンを焼きなんて準備をしているものもいるのです。

このパンは、「ホットドッグを朝飯に」というリクエストに、普段はお店に並べていないコッペパンを、わざわざ地元のパン屋さんが焼いて届けてくれたものでした。
仮設のこどもたちのキャンプという話で、ほんとに、みなさんあれこれと力を貸してくれるのであります。




自分で焼いたパンを運び、自分でソーセージを挟んで、ケチャップをたっぷりと塗りつけ、コーンポタージュを脇において、ついでに自分の唇にもたっぷりとケチャップを塗りつけて……。
うん、たっぷり食ってくんない。





朝飯のあとはしばらくじゃれあって、さぁて、バスに乗ってのお出かけだ。
そのまえに、ちょっと差し入れのスイカも食っていくかぁ、というわけで

将来に向けて、種まきだァ。
「来年の今頃は、ここが西瓜畑になってるからな。楽しみだなぁ」




★養鱒公園でたっぷり水遊び

暑い一日になりそうです。
「まず、動く前に水を一口飲もうね。帽子もかぶってね」
というわけで、ミヤシタ車両長の運転するバスで、養鱒公園へ向かいます。

下郷町の養鱒公園はたくさんの川魚を養殖しているところで、そこに子供たちが安全に遊べる広場や施設がしつらえてあります。
敷地内には、ニジマスの釣り堀もあり、ここで遊んでもらおうというわけです。

ウシトラ旅団がキャンプで「水遊び」を考えた時、ほんとは自然まっただ中の河原を考えたのでありましたが、スタッフの体制を勘案して、ここに落ち着きました。







釣りやすい魚(笑)がわんさかいて、子供たちの歓声が響いたのです。
「釣れないときはどうしよう?」のスタッフの心配は、「やば、こいつらバンバン釣るぞ」の心配に変わってしまいました。

「今晩のメシを釣って帰らないと、食いもんがないぞ」と、言っていたのに、がんがん上げている。
あやや、もってかえるのに1匹200円くらい、釣り上げた魚はリリースなし、のお約束。


慌てて、「一人2匹まで! 釣った人は次の遊びにいくぞ」と、旅団長は喚いていたのでありました。



★水に笹舟が流れ、ヤンマガ飛び交うよ

別にあれこれ言わなくても、水場に連れていけば、さっさと水に彼らは入ります。







ヤマメやイワナを育てている冷たい水がここに引きこまれていて、速い流れを作っています。
ザブザブ水をかき回して、足で跳ね上げる子、小石で水切りをやっている子、肩の上を大きな数匹のヤンマが何度もかすめていきます。

岩に座って、足を水につけて涼んでいるおじさんたちもシアワセでありました。













★お風呂も、やっぱり助けられ
養鱒公園で昼ごはんをすませて、また人遊び。
さ、湯野上温泉へ。

着いてみれば、女将さんが「今日は風呂の日(26日)、みなさんにはサービスですよ」とおっしゃる。
おまけに、近くの「風穴」に案内してくださったのでありました。
道々、伺えば、震災以来、浜通りからたくさんの人達が、この湯野上温泉にも避難してきて、数カ月を過ごしておられたと。

南会津は、福島の被災者を支えたところでもあるのです。



山の奥を冷たい空気になって降りてきて、ここから吹き出してくる涼風は、いや、立っているだけで夏でも寒くなる。
昔から地元の人は天然のクーラーとして利用してきたらしいのです。手を突っ込めば、その奥は3度C。

女将さんがわざわざ案内してくださり、周囲に生えている山菜などを説明して下さったのでありました。

風呂も実にありがたい。
この「星乃井」には、われわれと同じように「福島っ子プロジェクト」の補助を受けて、保養に来ている子供たちが宿泊しているということでした。


放射能に汚染されていない南会津は、福島にとって大事な大事な場所であることを再認識して、女将さんに「ありがとうございました」の最敬礼。





1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

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いかにもこどもの時間だ~