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2014年3月2日日曜日

ミツバチの集めたミツロウで蝋燭作り!


仮設住宅におじゃまする度にいつも感心させられるのですが、みなさん季節・時節の感覚をとても大事にされているのです。そうした避難前の日常を失わせない、という意志も感じられます。

2月28日(金)いわき市泉玉露にある富岡町の応急仮設住宅におじゃましました。本日の任務は・・・・・・・・・・・・・・・・・




南会津には「こめらの森」という自然体験教室を行なっているところがあります。1週間子供たちを預かって、古民家に宿泊しながら食事作りから風呂焚き、農作業などを自分たちで行ない、時に川で遊び山歩きなどしながら田舎の暮らしを体験する、というなかなかに有意義な場を提供してくれています。

南会津、といえばウシトラ旅団が夏に行なっている「仮設こどもサマーキャンプ」の実施地でもあります。2012年のキャンプではこの「こめらの森」代表の大西さんが子供たちに「火熾し」を指導してくれました。自分たちで熾した火で煮炊きをして夕飯を作るというソーダイな計画でした。つまり火が熾こせないと、メシにありつけないのであります。



                            キャンプでの「火おこし教室」

そんなご縁で、この度仮設住宅に大西さんが来てくれることになりました。しかも今回はミツバチが集めたミツロウを使ってロウソクを作ろう!という企画です。

「こめらの森」では3・11にむけて、「東日本大震災で被災したり、亡くなられた方々への哀悼とこれからを生きる子どもたちを支援する」という目的で、各地でロウソク作りを行なっています。

1人2本のロウソクを作り、1本は3・11に自分で灯し、もう1本は震災の支援をしてくれた台湾へ送り彼の地で追悼の灯としてもらう、という計画です。


まず缶の中のミツロウを温め溶かします。そこに芯となる紐をたらして浸し、持ち上げて冷やす。また溶けたロウに浸し・・・・・と徐々にロウを厚くしていきます。


こうしてロウを太く重ねていくのですが、単純作業だけにある程度根気が必要です。小さい子もいましたが、なんとか大人たちがなだめすかしながら作りあげることができました。

単純作業には古今東西「ワークソング」「労働歌」がつきものですが、このロウソク作りの最中も鼻歌がいくつも出てはみなさんで合唱していましたね。
「♪あれは三年前、止める、あなた、駅に残してえ~♪・・・・・」「駅無いわ、草ぼうぼう!」みんなであははは、と笑い飛ばしていましたが、私はやっぱりドキッとしてしまうのでした。あれは三年前です。三年も経ってしまいました。



太くなったロウソクには着色したミツロウをデコレーションします。みなさん思い思いのデザインで可愛らしく仕上げていました。



今回は「こめらの森」・大西代表による企画をウシトラ旅団としてサポートさせていただきました。生憎金曜ということもあり、塾にいく子や習い事に通う子も多く、子どもの参加が少なかったのですがみなさん楽しんでいただけたようです。

大西さん、ご苦労さまでした。今後ともよろしくお願いします!

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